2011年11月15日

GoogleページをリリースしたGoogle+の今後




最近Googleページがリリースされ、Googleページまた最近話題ですね。(そうでもないですか?笑)母国のアメリカでは今後のSocialMediaがどのようになっていくか、という論議は活発だったようです。


自分がみたアメリカのニュースでは、「Googleはインターネットの全てを網羅しており、Facebookはソーシャルメディアというインターネット一分で人気があるサイトなだけで、Googleがその気になればFacebookを覆すのは簡単だ!」というのが印象的でした。


「Google+ってどうなの?」という質問を受けたので個人的見解を書こうと思います。結論から書くと、現状のままではGoogle+は(少なくとも日本にはに関しては特に)Facebookから、マーケットシェアを奪っていくことはできないと考えてます。理由は以下の通り。


理由①Facebookとtwitterの良い関係
現状Google+の進む先にはFacebookとtwitterが先行して走っているが、その2つが現状は「良い関係」を築いていると言える。
共にフローなニュースフィード/タイムラインを持ちながらも時間の流れ、友達の枠組みの違いから使用用途が異なっており、ユーザーの取り合いが起きていない。Google+はどちらかといえばFacebookに近い形状になるが)友達との関係性、投稿内容の気軽さ、や情報フィードの速さ(ニュースフィード/タイムライン)からもtwitterと競合するだろう。


現状は日本に関しては特にtwitterは最も人気のあるサービスの一つであるのは間違いないし、日本に限定せずとも特徴の強さから「twitterでしか楽しめない」楽しみは非常に多いため非常に手強い。


Google+が伸びた場合Facebook、twitter、Googleの三つ巴になるだろうか?twitterはFacebookと共存できて、Google+とできないのであれば、Facebookと共存することを望むだろう。


理由②斬新性のなさ 
現状Google+には「新しいこと」が何もない。twitterは「今」を共有しあえるという新しい楽しさを生んだし、Facebookは「実名SNS」としてリアルな関係を構築するという概念を生み出した。


GoogleページはFacebookページそのままだし、Facbook同様にゲームを楽しみ、音楽が無料で聞ける様になっても、、、「新しさ」はない。(もちろん圧倒的な情報コンテンツが提供できれば話は別だが、先にプラットフォームとして確立しているFacebookを追い越すのは厳しいだろう。)


Google+の武器は検索エンジン、Gmail、Youtube他自社サービスとの融合であり、それは強力だがGoogle+を使わなくてもそれらを使うことはできる。斬新性がないと流行らないのか?と言われればそうではないかもしれないが、それ以外に大きなインパクトを与える理由が必要になるだろう。


理由③ソーシャルメディアは直ぐには他のサービスに動きたがらない
mixiはピークは過ぎながらも月間アクティブユーザーでFacebook
3倍の1500万人がおり、地方では特に未だmixiが根強く残っている印象だ。


1年ほど前、友人になぜmixiではなく、Facebookをやらないのか聞いたところ、「mixiにこれまで書き込んできた写真や日記、レビューはどうしてくれる?」「これまでのmixiでの友達は・・・?」 という反応が返ってきた。因みにその友人は未だFacebookを始めていない。


Facebookをmixi同様自らの友達や書き込みを蓄積させるサービスという意味で同様と考えると簡単に移行したがらないと考えるのは普通である。(その意味で先日Facebookで公開された「TimeLine」は他のソーシャルメディアに移ることに対して効果的に働くだろう。)


現状Facebookを始めたユーザーが多い(若しくは重い腰を上げてmixiから移行してきたユーザーが多い)状況で、そこから更に現状サービスの特性は大きく違いの無いGoogle+をやるだろうか?
答えはNOである。


幾らネット世界を牛耳るgoogleとは言え、先にFacebookが入り込んでい市場(相手の土俵)で、サービス的にも似通っている現状では横綱に勝つことは出来ない。


Google+が狙う市場はまずはFacebookではない。four square , instagram , Linkedin などといった、Facebookとは直接競合にならない新しい付加価値を持たせることがまず第一歩。それすら出来なければ、GoogleBuzzと同じ道を歩んでいくのは間違い無いだろう。


もし自分なら・・・・?
時間とお金は掛かってもFacebookより「現実に近い」世界をインターネット上で作りあげる。例えばセカンドライフやサマーウォーズのような・・・?


兎にも角にもGoogle+には早急な方針の転換を願うばかりだ。