2011年12月2日

ソーシャルコマース時代に企業・個人が情報発信に関して考えるべきこと





韓国でサイト上での販売個数を水増しし、あたかも「人気商品」であるかのように見せる手法が多発しているようだ。情報元は中央日報。


日本はまだこのような事件は大きく報じられることがないが、今後ソーシャルメディアが発達していく中で、同様の事件が起きないとは言い切れない、いや、必ず起きるだろう。これらの事件はなかなか表に出づらいものであり、非常に質が悪い。今回500万-700万ウォン(約50万円)という過怠金処分を下したとのことだが、未然の防止が難しい事からも、より厳しい処罰を行なって欲しいものだ。


ソーシャルコマースにおいて起きるべきでないことは発信される情報が「勘違いを招く」ということ。「~だと言う情報が書いてあったので買ってみたら、実は~だった。」「人気の商品だから品質に間違いないだろうと思って買ってみたら~だった。」といったことである。これらは何処までが戦略で、どこからが反則で、、、、と言う決まりは非常に不明確な所ですが、ソーシャルコマースの中心である「消費者」に置いては常に中立な立場であって欲しいものだ。


今回ご紹介した企業側からの意図的な水増し行為は言うまでもないが、情報を発信する企業側はもちろん、一般消費者側として個人のレビューや、コメント、つぶやきや投稿などが見ている人に影響を与え、悪意なく「勘違い」を起こす可能性は否定できないのである。今後ソーシャルコマースという概念の普及に際して企業側が個人に対してレビューを記載する機会を与えることが増えていくだろうが、その際に是非とも下記を参考までに思い出していただければ非常に幸いである。


客観的な観点から述べる
「何故そう感じるのか」、「こういうシチュエーションで役にたった」、「ここがこういう風によかった」など、レビューに客観性・具体性をもたせることは重要。そうすることで読む人が「勘違い」することも減り、また説得力のあるレビューになることだろう。


情報元の開示を行う
何かの情報を参考にしている場合は、情報元を書くことは大きくプラスに働くだろう。
1)発信する情報に説得力をもたせることができる。
2)間違った情報を流した時の貴方の盾になってくる。
誤った情報を拡散することは誰にでもあることだが、情報元を開示することで、「この情報源が間違っていた」とすることになる。罪がなくなるわけではないが、貴方の罪を軽くしてくれることでしょう。
 
感情に任せたの投稿を控える
個人的にはiPhoneアプリのレビューで感情に任せた表現は大げさな表現になりがちで、必要以上に商品をよく見せたり、悪く見せたりしがちになると考えている。対応策としては上記にも記載したが、客観的な観点からの投稿をして欲しいものだ。


自分の情報に対して「責任感」を持ち、無作為な情報拡散をしない
以前震災の際にtwitter上で悪意なくRetweetした情報が全く架空の物だったり、嘘の情報だったりという事があり問題になったことがあった。自分の発信する情報は常に自分のリアルの友達及びフォロワーと言う自分の知らない誰かが見ており、その人達に影響を与える可能性がある事を自分で認識しなければならない。
価値のある情報はもちろん人に評価されるのは勿論だが、その反面誤った情報、誤解を招く情報は人に対して不利益を与えるという事をしっかり認識しないと、情報を流している貴方はソーシャルメディア上で信用されないばかりか実名性で行なっている場合はそれがリアル世界での不利益を及ぼし兼ねない。


ソーシャルメディアとは他人に、そして自分にどのような影響を与えるのかを理解し、自分も他人もプラスになる、ソーシャルメデイアの活用をい心掛けて行きたいものだ。