2011年7月22日

【Facebookマーケティング】米英日のファン数が多いFacebookページを徹底分析!

今後複数回に分けて、日本を含む世界のFacebookページの動向を様々な角度から分析し、日本のFacebookページの動向を予測して行き、考察を述べて行きたいと思います。


今回Facebookの母国である米国と、米国同様に対人口使用比率が50%近くであり
総アクティブユーザー数も4位の先進国である英国を日本の比較対象として挙げさせていただいた。


Facebook国別アクティブユーザー率ランキング
現状Facebookの対人口使用比率ベースで日本は他2国と大きく乖離しており、
(日本の対人口使用比率は3%程度)日本では使っているユーザー層も限定的と言える。

しかしながら、今後(2012前半~中盤)キャズムを超えるとサービスになっていく中でユーザーの使い方自体が2国に近い使い方になり、それに伴いFacebookページのいいね!をするページ数も近くなっていくことは少なからず想定出来る範囲だ。

桜丘製作所が提供するFacebook JapanInsideのランキングデータを元に、
2011年7月20日時点で上記3カ国のfacebookページの国別ランキングでファン数が多いジャンルのTOP5をだしたのが下記の表だ。



<補足1>
英国2位のPublic figureとは、ミスタービーン、「The sting,ウォーリーを探せ、音楽のオーディション番組である。
<補足2>
アメリカのcompanyの部分もビジネス的に見える部分もありながら、
Coca-ColaStarbucksOreo、と行った一般消費財がメインだ。

この時点で米英と日本で大きな違いにお気づきだろうと思う。
2国がダントツでトップであるMusician/band のジャンルにて、
日本は5位。比率にして35%:50%なのに対して、日本はわずか8%である。

以前レコード関連/芸能関連で長く従事されている方に
お話をお伺いしたところ、現状の日本の芸能界がFaccebookへ動くには柵があり、
有名アーティストは直ぐに動かないのではないかと意見を頂いた。

反して米国はどうかというと日本でも最近話題のLady Gagaは、
ファンページとして4,000万を超えるファンを抱えており、
Facebook上からの商品販売に関しても非常に積極的だ。

深堀りする為に参考までに日本の全てのジャンルの中からTOP3ジャンルを取り上げ、各ジャンルにおける上位3ページを挙げたところ下記のような図になる。


国内TOP3ジャンルの上位3ページ


まず海外のようなアーティストらしい色もなければ、テレビ番組と言ったイメージとは程遠い。2国と類似している点があるとすれば、コカ・コーラがアメリカ/日本共 にランキングに入っている部分のみである。

上記の図を見ていただくと、一般的知名度が高くないサービスが(ジャンルは限られるが)日本のFacebookページの上位の約半分を占めていると言える。
Facebook上ないしはネット上で戦略的にマーケティングを行っている商品・サービスのページが上位に食い込んでおり、知名度がなくとも国内TOPクラスのファン数を持つこと は現状においては不可能ではないのである。

しかしながら圧倒的にファンを集めやすいエンターテイメント、アーティスト関連のサービス、商品のfacebookページがそのメリットを受けていないのである。

日本のエンターテイメント・アーティスト・タレント系の方々は、今後日本で盛り上がっていく中で、Facebookページを活用したマーケティングを行わない事は大きな機会損失になるのではないかと想定する。

元々Facebookページは3月まで「ファンページ」という言い方をされていたのは記憶に新しいし、米国では少なくとも「fanpage」という表現が一般的だ。実質上ファンページは正にファンとのコミュニケーションの場になっているのである。

参考例として日本でも著名な三人のウォールを確認してみよう。

いずれも数千万のファンを持っているとは言え、
一つの投稿により、数万人が投稿に対してのアクションを起こしている。
(アクションとは「いいね!」やコメントを指す。)

しかもその投稿は極日常的なモノが多いにも関わらずだ。

ファンは本人とネット上とは言え直接触れ合える機会を楽しんでいるのである。

上記はファンとして分かりやすい「アーティスト」にフォーカスしたが、
それ以外のジャンルも現状は少なくとも多くのファンを抱えながら、
放置しているのが非常に残念でならない。

コミュニケーションをとり、ファンを活性化することで、ファンがファンを呼ぶことでファンが多くなるというスパイラルを作れている企業がどれだけあるだろうか?


Facebookの直接事例ではないが、「Lady Gaga」は震災後の日本に力を与えるべく日本にやってきて(コミュニケーションをとり、マスコミに取り上げられファンを活性化することで)どれだけ多くの人を影響し、どれだけの日本人が彼女に共感し、ファンになり彼女の音楽を聞くようになっただろうか。

裏返したような見方になるかも知れないが、少なからず日本で大体的に広告を出すことなく圧倒的な知名度を獲得したのである。しかも知名度だけではなく多くの「ファン」を手にしたのである。

米国・英国を参考とすると、そのように「人に影響を与えることが出来る」
その為のコミュニケーション手段としてFacebookページは適したツールと言えるだろう。

より早いスピードで多くのファンを持つ商品・サービスがそれを活性化することに価値を見出し動き出すことで消費が増えることを願ってやまない。